雰囲気の良い職場かどうかは、きっと患者さんには悟られてしまうもの。形だけの笑顔もまた、残念ながら患者さんには見破られてしまうはず。私は常にそう思っています。
そもそも、私は「居心地の良い職場で働きたい」という想いで独立しました。ですから、スタッフにも本当に居心地の良い環境で働いてほしいと願っています。
そして、良い医療提供を行うためにも、何よりもまず「良い職場づくり」が必要だと考えたのです。
その第一歩は、私を含めたドクターやスタッフ一人ひとりが「大人になること」から始めました。
大人として小さなことに腹を立てず、相手に感謝し、全員が居心地の良さを追求して働く――。
2000年にスタートしたこの理念は、17年の月日を重ねたことで、「やなぎさわ歯科つきみ野駅前クリニック」、「オークヒルズ歯科」の2院共に、ようやく私のイメージした歯科クリニックが形になってきたと感じています。
言うまでもなく、歯科医療は技術提供が必須である以上、ごまかしの効かない責任の重い仕事です。
ただし、重圧が大きすぎると、過度な緊張のために失敗を誘発したり、なかなか成長できない可能性が高い。失敗しないことなどあり得ませんし、失敗から多くを学ぶべきですが、それでも究極の目標は「失敗しないこと」に設定したいと思っています。
そのために私たちが行うべきは、「常に思考すること」と、「情報を共有し合い、失敗しない確率の高い方法を実践すること」です。
私は、大学時代に塾講師や家庭教師の経験があるのですが、たくさんの生徒に寄り沿ってきたことで、つまずく人の気持ちや、「できない」「難しい」という感情よく分かるようになり、人を育てることに、情熱を注ぐようになりました。
そうした経験当院では単にやり方を伝授するのではなく、職種を問わず「患者さんの状態から何を感じ取り、自分は何を提供できるのか」を考える習慣を大切にしてきました。
先輩たちが行っていることには全て理由があり、その思考を理解すれば応用も利くようになっていきます。
それに五感をフル活用した働き方ができれば、仕事が単調になることはありません。いわば、「仕事を楽しむ極意」とも言えます。
そして、楽しく働けるようになれば、余計な緊張感も減り、失敗も減っていくのです。
その証拠に、私がスタッフに「今日も楽しかった?」と尋ねると、皆 「すごく楽しかったです!」と答えてくれます。
そんなスタッフに囲まれて、私も毎日がとても楽しいです。
私たちのクリニックは住宅地に開業していますので、今後は、「地域のかかりつけ医」としての存在を目指したいと思っています。
実際、クリニック内に保育士の配備はもちろん、最近では訪問診療をスタートさせるなど、幅広い患者さんの層に支持されるべく取り組みを行っています。
そして、幅広い年齢層に対応していくためには、技術が優れているだけではなく、人間性が豊かなスタッフが求められます。
大切なのは、医療を通して人に貢献したいという想い。
あとは「学んだことを素直に吸収していこう」「患者さんや周囲のためになることをしよう」といった人柄の方であれば、技術は後からいくらでも身につけることができる職場です。
居心地の良い職場をお探しの、心の優しい方をお待ちしております。
理事長 柳沢 英明